丸をつけた性格と、場面での選び方は同じですか
青少年キャンプの採用会場は、折りたたみ椅子のきしむ音と紙のにおいでいっぱいでした。応募者は「プレッシャーでも落ち着けます」に丸をつけます。で、次の寸劇では泣く子と天気の悪化と意見の食い違いが出てきて、選び方が問われます。丸は自己紹介、寸劇は現場の動きです。
最近は、おしゃべりできる文章の仕組みに、人間向けの性格アンケートを答えさせる人がいます。答えはそれっぽくそろって聞こえます。面白いのが、自己紹介みたいな答えが、ゴタゴタした場面での振る舞いと本当に同じ方向を向くのか、という点です。
そこで、アンケートの一文と、同じ中身の短い場面を、必ず一組にしてそろえました。場面には行動Aと行動Bがあって、Aはその一文に合う動き、Bは逆の動きです。中国語と英語の両方で作り、言い方が変わっても意味がずれないように何度も見直しました。
答え方も二つとも段階つきです。アンケート側は「どれくらい当てはまるか」を段階でつけます。場面側も「A寄りかB寄りか」を段階でつけて、真ん中も選べます。言い回しを変えて何度も聞き、変な返事は外して、残りをならして一つの答えにします。
それでも、うまく段階で答えられない仕組みもありました。残った仕組みも、同じことを逆向きに聞いたときに矛盾しないかを確かめます。あと、質問を前半と後半に分けても全体の傾向が似るかも見ます。人の答え方を目安にして、安定したものだけを比べました。
比べたのは、アンケートの段階の並びと、場面の段階の並びがどれくらい似るかです。人は、丸のつき方と寸劇での寄り方がだいたい同じ向きにそろいました。文章の仕組みは平均すると、そのそろい方がずっと弱めでした。ある仕組みは人に近づきましたが、ふつうの人ほどはそろいませんでした。
会場の係の人は、意地悪をしたいわけじゃありません。きれいな丸だけだと、現場の選び方の癖が見えにくいと知っただけです。文章の仕組みを相談役や案内役に使うなら、自己紹介の答えだけで決めず、場面での寄り方も並べて確かめるのがよさそうです。