舞台袖の分厚い台本が、星の世界を整理していた話
お祭りの夜、舞台監督は袖で分厚い台本をめくります。役ごとに衣装メモが山ほどあって、日によって言うことも違います。昔のメモは残しつつ、今夜用の一冊が要ります。星のまわりの惑星をまとめる場所も、同じ悩みを抱えています。
劇団が増えるほど、メモは倍々にふくらみます。去年の綴じ方だと、同じページが何度も出てきたり、参照が切れたりして、最新の段取りを探すだけで時間が溶けます。だから星の記録係は、並べ方そのものを作り直して、増えても崩れない形に寄せました。
うわさだけだった役は、主役一覧から外して印を付けます。それでも記録は見える場所に置いて、何が起きたか追えるようにします。出てはいるけど再現できないと言われる役も、もめている印を付けます。惑星でも、後で見間違いと分かった合図や、意見が割れるものをそうやって扱います。
開演前、パンフには役者ごとに一行が必要です。なのに身長や衣装サイズみたいな欄が空白だらけです。舞台監督は、基本のメモを採用し、抜けた所は別日の一番はっきりしたメモで埋めたり、分かっている情報から無理のない値を出したりして、一枚の名簿を作ります。比べやすくするためです。元のメモ束も残ります。
音響係も困っています。別の会場や機材の録音が届いて、重ねて聴き比べたいのに、フォルダがバラバラで行ったり来たりです。そこで同じ机に音を並べて比べられる場所を作ります。惑星の空気の手がかりも、別々の表を一か所に集めて、道順を分かりやすくし、親星の情報も探し回らなくていい形に整えました。
終演後は、外の班が明日の確認メモやファイルを持ち寄ります。バラバラのクリップボードを、誰でも見られる掲示板にまとめて、投稿の決まりと進み具合が分かるようにします。星の記録も同じで、みんなで更新しやすくし、機械が同じ形で受け取れる道も整えました。舞台袖の台本みたいに、増えても回るようにする工夫です。