真っ暗なチューナーが教えてくれた、学べない落とし穴
公民館の小さなホールで、オーケストラが音出ししていました。バイオリンの人がチューナーを付けたのに、音がずれてもランプが真っ暗です。手探りでペグを回して、合奏が止まりました。
最近の画像を見分ける仕組みには、答えだけじゃなく「どれだけ自信があるか」も出そうとするものがあります。音名ごとにランプの強さを別々に持つチューナーみたいに、候補ごとの手がかりを集めます。
困るのが、手がかりが全部ほぼゼロになる場所です。音名はたくさんあるのに、どれにも反応しなくて真っ暗になります。音名が候補、ランプの強さが手がかり、正解を教えることが指の合図だとすると、暗闇では合図が届きません。つまり、正解を言われても直し方が分からないです。
真っ暗の広さは、ランプの点き方の作りで変わります。ある作りはマイナスっぽいと即ゼロで、門が閉まるみたいに消えます。別の作りは消えないけど、かすかすで役に立ちにくいです。指数みたいに増える作りだと、暗闇が小さくて、弱くても方向が出やすいです。
そこで、空っぽのときだけ正解のランプを押し上げる一押しを足しました。押す強さは「今どれだけ空っぽか」で決めて、空っぽほど強く押します。ランプが点きだしたら、押し上げは自然に弱まります。指揮者が真っ暗な間だけ、音をはっきり指さす感じです。
この直し方を、指数っぽい点き方と組み合わせて試すと、真っ暗に張り付く例が減りました。見分けも安定しやすくなって、「分からない」の目盛りも働きます。リハーサルの終わり、チューナーは黙らずに小さく光って、次の音へ進めました。