ラベルがない箱と、星のまわりの惑星の数え方
深夜の仕分け場で、私は小さな段ボール箱をくるっと回します。角はこすれてるのにテープはきれい。でも送り主も行き先の印も、どこを通ったかの記録もないんです。箱の一覧だけじゃ、ちゃんと届いた数は言えません。
星のまわりの惑星も、いろんな見つけ方でたくさん見つかっています。で、大きな問いに答えようとすると困ります。見つけた惑星の一覧に、どんな探し方で何を見落としやすいかのメモが足りないと、数え直しも、別の一覧と合体も怖いんです。
そこで提案されたのが、どのチームでも付けられる共通の「付せんセット」です。箱なら、会社が違っても同じ形のラベルを貼る感じです。最低限の付せんは必ず付ける。もっと詳しい追跡表は、必要なときに追加で付ける。
付せんはだいたい三つの束に分かれます。どの星を見たか、どんな間隔で見たか、見つかった惑星がどれくらい確かか。面白いのが、星ごとに「この探し方だと、どんな惑星なら拾えて、どれは落ちやすいか」も残すことです。つまり箱ごとの通過記録です。
提案はもう一つあります。想像で言い切らず、実際に測ったものに近い形で残すこと。仕分け場なら重さやサイズ、読み取り時刻を残す感じです。届いた山の写真だけじゃなく、仕分けのルールや、わざと紛れ込ませたテスト箱の結果も一緒に置きます。
朝方、私は棚を見回します。全部の箱に同じ基本ラベルがあって、必要なら詳しい追跡表も付いていて、記録は誰でも確かめられる場所に保管される。惑星もそれができたら、数え方をやり直せて、違う探し方同士でも公平に比べられます。新しい望遠鏡の技じゃなく、証拠のラベルをそろえる工夫なんです。